炭酸名泉【業務用】TN-1000~TN12000 シリーズ 製品概要
☑フルオート・メンテナンスフリーの5機種(1t~5t)
写真:TN-8000 TN-1000 写真:リモコン
☑オプション
操作部は、本体前面にありますが、操作部を本体から離れた場所に移設する場合には、オプションのリモコンユニットを設置します。
☑安全性と経済性を両立
独自の技術が可能にした構造により、効率良く炭酸ガスをお湯に溶かしこみます。
余分な炭酸ガスを溶かさないので、安全性が高く経済性も抜群です。炭酸ガスの溶解効率は90%以上です。
☑今ある施設にも取り付け可能
今ある循環保温濾過システムに、簡単に取り付けられます。
接続は、濾過器下流で分岐して炭酸名泉に接続し、炭酸名泉から出た配管を熱交換器の下流に合流させるだけです。
☑フルオート機能を搭載
装置の運転は、365日24時間タイマーにより、フルオートです。
日毎(あるいは曜日毎)、時間毎に運転パターンを設定でき、手間いらずです。
☑設置場所を選びません
本体の設置は、一般的には機械室内ですが、場所が無い場合は、屋外に設置することも可能です(防雨仕様です)。
☑メンテナンスフリー
独自の方式により、目詰まりの起こらない構造になっており、メンテナンスは1年に1回行なうだけで長期間安心してご使用いただけます。
☑機種
機種は、毎時の循環量が1トン、2トン、4トン、8トン、12トンの5機種で、ほぼすべての大きさの浴槽に対応できます。
☑循環濾過システムへの組み込み
濾過器から出た管路を分岐して、1本を炭酸名泉の吸込み側に接続します。炭酸名泉の吐水側から熱交換器下流の管路に合流させます。炭酸ガスボンベに圧力調整器を取り付け、圧力調整器と炭酸名泉を接続します。最後に、AC200V(3相)の電源をつないで設置完了です。
☑プログラムによる自動運転イメージ
指定された時間に自動的に立上連続運転を開始し、その後は、間欠運転により炭酸泉の濃度を保ちます。
下のイメージ図では、A,B,Cの3種類の間欠運転モードで運転を行ないます。通常間欠運転(A)とお客様が増える時間帯のみ間欠運転時間を増やした(B)および(C)のパターンで運転します。(BはAより少し間欠運転時間を増加したもの、CはBよりもさらに時間を増加した間欠運転です:5種類の間欠運転時間設定ができます)
※下図は、イメージ図で、実際には間欠運転は15分間に何分運転するかを設定します。
例えば、15分間に2分の運転を設定すると、2分運転して13分停止(待機)になります。この間欠運転時間は、浴槽の大きさにより決めます。
☑寸法図
▲TN-1000/TN2001 ▲TN-4002
▲TN-8002 ▲TN12000
☑基本仕様
☑炭酸ガス消費量予測
炭酸ガスの消費量は、あくまでも目安です。炭酸ガスの消費量は、浴槽の総湯量と炭酸泉維持時間(営業時間)で決まります。装置の大きさには関係ありません。
例えば、男女2つの浴槽の総湯量が6トンで、朝9時から夜中の12時までの営業とした場合、下のグラフで炭酸泉維持時間が15時間の時の▲マークの線を見ると、1日当りの炭酸ガス消費量が30kgとなります。したがって、1日に30kgボンベ1本を消費すると考えます。
☑炭酸ガスボンベ・ステーション
炭酸ガスの消費量が多い場合は、炭酸ガスボンベ・ステーションを設置します。半自動の切替装置が付いており、片側の炭酸ガスボンベが無くなると自動的に反対側の炭酸ガスボンベからの供給に切り替わります。その間に、空になったボンベを交換します。(業者をご紹介致します)
下の図は、両側にそれぞれ10本ずつ設置できるステーションです。
☑炭酸泉装置の選び方
炭酸泉装置の選定は、まず、総湯量を調べてください。そして、その浴槽を炭酸泉にするのに何時間掛けても良いかを決めてください。
たとえば、男女それぞれの浴槽の湯量が4トンずつ(合計8トン)で、営業開始前に2時間掛けて炭酸泉にすることが可能であれば、4トン仕様(TN-4002)を選定します。もし、炭酸泉にするのに1時間しか待てない場合は、8トン仕様(TN-8002)を選定してください。
炭酸泉装置は、連続運転を行なって1度1,000ppmに立ち上げた後は、間欠運転に入ります。
したがって、上部の仕様欄に記載された各装置の限界湯量以下であれば、最初に1,000ppmに立ち上げる時間が異なるだけで、炭酸泉濃度を維持することは、大きな装置も小さな装置も変わりありません。
☑注意事項
炭酸泉装置の導入に当っては、以下の事柄にご注意下さい。
高濃度炭酸泉は、衝撃を与えると溶け込んでいる炭酸ガスが抜出します。
循環濾過を行う場合は、浴槽の下部から浴湯を引いて、浴槽に戻す場合も、浴湯内(湯面以下)に噴出口を設けてください。
簡単に言うと、炭酸泉をかき混ぜたり、衝撃を与えたりせずに、そっと循環してあげるのがコツです。
以下のような場合は、炭酸ガスの消費量が大幅に増えるか、炭酸濃度が十分に上がらない場合があります。
1.オーバーフロー式の循環システム
2.浴槽にお湯を戻す際に滝のように上から湯面に落としこんでいる場合
3.ジェットバスやジャグジーになっている場合
また、炭酸泉装置で作られた高濃度炭酸泉を循環管路に合流させる場合、熱交換器やボイラーの下流で合流させてください。
高濃度炭酸泉に熱を加えると、炭酸ガスが気化して、炭酸ガスの抜ける量が増えます。